時計仕掛けのアボカド

出会った映画や音楽、漫画、本などについて語ります(*^^*)

ディズニーの罪償い⁈『ズートピア(zootopia)』‼︎

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 すっかり話題となっています、『ズートピア』!新宿ピカデリーにて鑑賞しました。
 ちなみにすっかり話題、というのはもちろん、観た人の絶賛の声。さすがディズニーと舌を巻いているとのことです。 
 個人的に去年の『インサイドヘッド(inside out)』でディズニー作品のクオリティの高さと素晴らしさとに感激した経験が記憶に新しい今日このごろ。………

『インサイドヘッド』。ちょっと話題がそれますが、ご覧になった方ならおわかりいただけると思うのですが、これ、キッズアニメでありながらかなり大人向けな内容となっているんですね。
 インサイドヘッドというだけあって、子どもにもわかりやすく脳科学を織り交ぜている。この辺をかじっている人なら、うんうんと頷いてご覧いただけるでしょう。かつ、大人なら誰もが体験したような、心の変化に伴う友達や家族そして自分への振る舞いや出来事をエモーショナルな視点から描いているんですね。自分が子どもだったころと重ね合わせて、思わず涙を誘われるかたも少なくないかもしれません。(わたしはそのひとり)と思ったら、キレのいいギャグで大人も子どももゲラゲラと笑わせてくれます。

 ディズニーの映画は本当に感情を揺さぶられますね〜(^ω^)相当長くなりそうなのでこの辺にしときますが『インサイドヘッド』オススメです‼︎‼︎

 言いたいことは、近頃のディズニーのアニメーションは、大人向け………いや、大人でも十分に楽しめる物語になっていて、文句なしの傑作といえるでしょう。映画館で観ないと損‼︎
 
 ネタバレ含みます。できたら、映画鑑賞後にみていただきたいかも>_<! 大丈夫な方だけどうぞ〜




あらすじ

あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション。大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る。製作総指揮をジョン・ラセターが務め、監督を『塔の上のラプンツェル』などのバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』などのリッチ・ムーアが共同で担当。製作陣がイマジネーションと新たな解釈で誕生させたという、動物が生活する世界のビジュアルに期待が高まる。

ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。










この作品は、『差別』『偏見』をテーマとして見て取れるだけあって、なかなか型破りな内容となっていました。

 どうしてもパッと見た『印象』から「この人はこういう人だな」とどうしても決めつけてしまっているところが我々にはあると思うんですね。人生経験が長いほど、もうそれは無意識のうちにやってしまうと思うのです。(多分、時間がなくなっていくからでしょうかね。決めつけた方が楽だし、時短になる)
 そういうちょっとした意識が積もり積もったものが『差別』『偏見』といった大きな圧力になっていく。

  主人公のジュディは『ウサギには人参を売るしか脳がない』といった差別に負けない、パワフルなウサギです。ズートピア初のウサギ警察官になる夢を叶える強さも持っている努力家で、しかもメス。 劇中ジュディは「かわいいって言わないで!」と言いますが、まるで観客に向かって言っているようでした。(←こういう表現こそ差別そのもの(笑)メス(女)だからなんだ、どこがおかしいのか?という………きっとディズニーはそういうところまで狙っているに違いない) 物語の中でのウサギのステレオタイプは、イメージどおりの穏やかな気質なようで、ジュディのように夢に向かって力を尽くすタイプは異端な存在です。そんなジュディを両親は、心配はしてくれるけど、彼女の夢の応援はしてくれない(笑)というあたり、田舎特有の保守的な“親”の描写お見事!(笑)(いえいえ、何かあって帰ってしまっても、それがどんなことであれ「おかえり」と言ってくれる、温かいところです。)

 もう一人………いや、もう一匹の主人公キツネのニックは詐欺師。

 このキャラクターは『キツネ=ズル賢い』という偏見をチクリと突きします。そういう偏見に、キツネも傷ついているんだぞ‼︎ という、キツネ側からの言い分が聞こえてきそうでした。もっとも、はじめニックはすでに諦めていて、当然のように詐欺師で生業を立てているのですが。

 確かに、そういうレッテルを貼られて嬉しいヤツが、一体どこにいるんでしょう?(笑) 自分が"キツネはそういうヤツだ"と決めつけていたことに気づかされます。というか、ディズニー自体がそういう偏見を助長する片棒をかついでいたとも言えなくもない。代表的な作品でパッと思い浮かぶのは、『ピノキオ』のファウルフェローでしょうか。もちろんそうではない作品も多くありますが、『ピノキオ』の知名度からして、それが人々に与えた影響力は大きいはずです。

 思うにディズニーの絵柄は、絵の対象がもともと持っている魅力をデフォルメ化によって増幅させ、アニメーションならではの、一目でどういうキャラクターか分かりやすい且つ魅力的にキャラクターを造形していたと思います。しかし、裏を返すとそれこそ、ディズニーの動物への偏見があったのではないか、と。
 意地悪なキャラクターはとびきりワルそうな喋り方と表情を。可愛いキャラクターには可愛らしい動きと仕草、といった具合に。
 ネタバレしてしまいますと、この映画の事件の犯人は、すなわちズートピアを支配しようとしていたのは、凶暴な肉食動物ではなくむしろ草食動物で、かの可愛らしい羊の、しかもメス!(笑)(←ここも狙っているのでしょう。犯罪組織のボスとなると、どうしてもオスを連想してしまうのが多数派なので)
 そのキャラクターはディズニーでお馴染みのいかにもワルそうな感じは一切ありません。わたしの知る限りでは、こういうタイプのディズニーの悪役は今までに見たことがありません。いや、いた。『トイストーリー3』のテディベア‼︎  話を戻しますと、羊って毛がフワフワしているものだから、親しみやすくて可愛いらしい、イメージがありませんか。それがメスなら、ある種の偏見からして尚更そう思ってしまいます。

この羊の黒幕のしたたかさは、なかなかリアルで動物なのにどこが人間クサイ!(笑) 悪人は善人のフリをして近づいてくるものです…………



 劇中にゴッドファーザーのオマージュもあったのですが、これもまた意表を突かれるくだりとなっていますよ。映画好きもニヤリとしてしまうハズ!


ここまで読んでいただいてお気づきかと思いますが、いわゆる"キャラ語り"をずっとしておりますよね!(笑)ごめんなさい、しかしながら この映画はとにかくキャラクターがとても魅力的なのですよ。ストーリーは王道のミステリーです。伏線もスッキリ回収されます。非の打ち所がない!(というより、ミステリーというジャンルの良し悪しがわかってない(*_*)というのが本心なのですが(笑))普通に楽しいですよ!(小並感)   というのが精一杯………







ウサギは可愛い、キツネはずる賢い。




 ウサギでずる賢いバックスバニーは最強キャラと言えそうです。

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映画『ルーム(room)』観てまいりました。

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今年度アカデミー賞の主演女優賞!

話題の『ルーム』です。最近日本でも、女子中学生が大学生に監禁された事件がニュースになり、テレビを騒がせていましたが、 無事に逃げてくれて良かった……! 

ネタバレふくみます。大丈夫な方は下へ(^^)


あらすじ

エマ・ドナヒューの小説「部屋」を、『FRANK -フランク-』などのレニー・アブラハムソン監督が映画化。7年間も密室に監禁された女性が、そこで生まれ育った5歳の息子のため命懸けで脱出に挑み、長い間世間から隔絶されていた彼らが社会に適応していく過程を描く。主演は、『ショート・ターム』などのブリー・ラーソン。生まれて初めて外の世界に触れた息子の戸惑いを、子役のジェイコブ・トレンブレイがみずみずしく演じる。

施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

(http://movies.yahoo.co.jp/movie/ルーム/355360/より)









  映画のはじまりから監禁状態の閉塞感がスクリーンから伝わってきます。映像全体が暗くて、物語の季節が冬ということもあってか、冷たい。 そんな中、5歳になった無邪気な男の子の高い声が響きます。
 
 ジャックは、母親のジョイが誘拐された後に、閉じ込められた部屋で生まれ、育った男の子です。父親は、誘拐犯。
 監禁されている部屋には、ベッドや洗面所、台所からトイレまであるのですが、ジャックはそれらひとつひとつに、「おはよう」と言います。 


 ジャックにとっては、「部屋」が「世界」。この映画はそんな男の子の目線で話が進みます。


 映画評論家の町山智浩さんもおっしゃられていましたが、この映画は、いわゆる脱出劇ではありません。
 脱出劇、つまり困難な状況から脱出するところで物語が終わり、「助かってよかった!」と感極まらざるをえない、といったところでしょうか。
「終わり良ければ全てよし」というと極端になってしまいますが、この手の映画は観終わった後、ものすごく気持ちがいいので、わたくしはもちろん、好き!という人は多いはず。とても人気のあるタイプの映画だと思います。(『ゼロ・グラビティ』オススメです‼︎)


しかし、この映画は、途中でそのクライマックスがきます。とはいっても、この映画のポイントはそことは少し、違うかなと感じましたので、その話はまた後ほど(^^)


だいたいの映画の流れは以下の通りです。




●ジョイとジャックの日常……ここで、2人のやり取りがなされ、誘拐犯である男の最低ぶりが(言い過ぎではない!>_<)わかります。
 ジャックが成長し、モノがわかるようになったので、2人でならできるかもしれないと思ったジョイは、ある脱出作戦を思いつきます。戸惑いながらもジャックは母親の言うとおりにします。


●  脱出………ここはもう、ハラハラものです! 最初は誘拐犯がなかなか都合よく動いてくれるのですが、、、。
 作戦がどういうものだったのかの説明は割合させていただきますが、簡単に言うと、ジョイはジャックに全てを託したのです。


●普通の日常………ここからが、この映画の見どころではないでしょうか! 元の日常を夢見てきたはずなのに、『部屋』と『世間』とのギャップが2人を苦しめ、幸せを感じることができないもどかしさ。ジョイはそれに耐えきれず、とうとう倒れてしまいます。



 以上のようにまとめてみました。

先ほど書いたように、この映画はジャック目線で話が進むのですが、ゆえに、部屋から出るシーンなんかはものすごくハラハラするんですよ! 全ての風景、建物、人、彼にとっては初めて見るものです。それがスクリーンから伝わってきます………


 というか、5歳児をいきなり慣れない環境に送り出して助けを呼べだなんて、難易度高すぎる笑 助けを求める余裕なんてあるわけない! というのはどうでもいいとして、とりわけジャックにとっての『普通の幸せ』はあの監禁されていた納屋(部屋)の中であって、外の世界ではないわけです。いちばん不幸なのはやはりジョイ。『普通の幸せ』を奪われてしまったのですから。

 

 

救出され、世間をひと騒がせしたところで、あるニュース番組のアナウンサーがインタビューでジョイに、


「子どもだけでも助けてあげたほうが、あの子の将来のためになったんじゃないの?」


『世間』の常識をおしつけてしまう、このシーンは印象的でした。


 確かに正しい。その言い分は正しいと思います。子どもを愛しているのなら、子どもの幸せを願うでしょ?と。


 しかし、ジョイはひとりぼっちで閉じ込められ、男に酷いことをされたり言われたりして何年も暮らしてきました。彼女は、冷静で強い大人ではなく、普通の女の子です。

 暗いところで、どんなに心細かったことか………そして、どんなにジャックの存在に救われていたことか。

 

 ああいった監禁状態にいては、精神はもはや正常ではいられません。「なんで子どもだけでも出してやらなかったの?」「なんで逃げなかったの?」というような問いかけは、普通である人間の価値観の押し付けでしかなく、ジョイを孤独にし、傷つけます。そして、自分を責めてしまうことでしょう。(おそらく、それで倒れてしまった。)


 部屋から解放されたけど、心はまだ………。


一方ジャックは、お母さんが倒れてしまったのをきっかけに、長髪をカット。男の子らしくなりました。そして、病院に運ばれたお母さんに、切った髪の毛を渡して欲しいと言います。


「髪にはパワーがあるから、お母さんにパワーを届けてあげる」

 長かった髪を切るのをずっと拒んでいたジャックにとって、これは心のなかの『部屋』から踏み出すというメタファー、それが、お母さんを助けたいという思いがトリガーとなっていることで、ジャックの決意と2人の愛が印象づけられました。


 この映画は、部屋から出られてハッピー、ということではなく、部屋から出て、普通の幸せを得なければならないその過程もまた大変なんだということを言いたいのですね。

 

 最後にジャックが、「あの部屋をもう一度みたい」といいます。そして、2人でみにいく場面があるのですが、部屋(外観は納屋でです)を目にして第一声が「小さい!」(すみません汗 セリフがうろ覚えなのですが、そういったニュアンスのことを言います)。

このシーンは、 ジャックが外の世界へでて成長したということを表していますね。



そして冒頭、部屋のもの1つ1つに「さようなら」といいます。 ジャックにうながされて、ジョイも。


 そして、2人は部屋を後にして、歩きはじめます。


 ここできっと、心も『部屋』から出る一歩を踏み出したのでしょう。

 ここで、物語は終わります。


 辛いこともあるけれど、幸せになる勇気を持とう、と胸が熱くなる、そんなエンディングでした。




 余談ですが、ジャック役の子役の活躍もあって、『子役映画』というようにもみられているそうですよ。好きな方はそれを見きっかけにみてみるのもいいですね。『パリ、テキサス』とかもいいかも。 子どもが出てくる映画の子どもって、どこかしら『イノセンス』の象徴としてでてきますよね。それが何かと涙を誘うトリガーとなったり。自分の子ども自体と重ねて、ノスタルジックになってみたり……… 






 以上で『ルーム』のネタバレ感想を終わります。読んでくださってありがとうございました。

 




映画『ズーランダー(ZOOLANDER)』みた笑

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久しぶりに、おバカ映画を観ました!笑

『超能力学園Z』といい勝負。ネタバレ含みます。大丈夫な方は下へ!



あらすじ

 デレク・ズーランダーは超売れっ子のスーパーモデル。年間最優秀モデルを3年連続で受賞して、トップの座に君臨していた。しかし、新人のハンセルに4年連続受賞を阻まれる。デレクは友達の不幸もあって、ますます落ち込み、引退を決意して家族が炭鉱で働いている地元に戻った。だが、家族に歓迎されず再びファッション界に身を置くことになる。既に居場所のないデレクにある日、業界ナンバー1デザイナー、ムガトゥからショーモデルのオファーがかかる。これを機に復活を懸けるデレクは、ムガトゥがある計画を企んでいるなど知る由もなかった。

(http://movies.yahoo.co.jp/movie/ズーランダー/239508/より)


ズーランダーの顔芸が最初から最後まで面白すぎます。彼の勘違いっぷりやバカっぷりも笑を誘いますね。ハンセルも、彼のライバルなだけあって(ライバルキャラってどうして金髪が多いのだろう)負けじとバカっぷりを発揮します。

 しかしそんな彼らが、ファッション業界のトップに立っている、、、この映画の1番面白いところはそこですね笑 カメオ出演しているナタリ・ポートマンが、レッドカーペットのインタビューで、「顔がよすぎるわ。それが彼との関係に踏み込めない理由よ」とか言っちゃってます笑  

とにもかくにも、
登場人物のキャラが濃い……濃すぎる(*_*)
 ストーリーの運び方もぶっ飛んでいて、ブレません。コメディですからね〜。
 例えば、ズーランダーが落ち込んで、その心情にあう音楽がかかるとき。普通なら、御涙頂戴とまてまはいかないけれど、その人物に感情移入して感傷的になるシーンなのに、そのときのズーランダーの顔芸がおかしくて、笑えるシーンにしてしまっています笑
 
 悲しいシーンが、本当に、1つもない!笑
要素としてあっても、必ずズーランダーなり、おバカキャラが潰しにかかります。


 しかしながら、ショービズをちょっと皮肉っているようなところもあったりします。1人だけまともな人として、女性の新聞記者マチルダが登場するのですが、彼女の存在が、ショービズの人々の愚かさというか、おかしさを際立てますし、彼女の劇中での反応が、この映画を観ている多くの鑑賞者の心情を表してくれていることでしょう。。。

 とはいえ、多くの人がこの映画で全て持ってかれたのは、突然のデヴィッド・ボウイではないでしょうか!笑 画面を通して伝わってきましたよ〜>_<オーラが‼︎
  この方も、先日のケイト・ブランシェット同様に、“内なる異性”を、つまり、“女”を感じさせられます。独特な雰囲気をまとって登場するんですよ。サングラスの取り方、必見です‼︎ それを目撃するだけでもこの映画観てよかった〜>_<‼︎ となるのはわたしだけではないはず‼︎かっこいい〜っ




 という感じで、とにかく途中でだれることがありません。素直に面白い! 底抜けに明るいコメディ映画でした。ブッ飛んだ役を見事に演じた役者さんたちの演技も見ものです(≧∇≦)オススメは、1人で観るより、より多くの人と観ること。もっと盛り上がるはず!



  


映画『キャロル(CAROL)』について

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eiga.comより


念願だった『CAROL』!観てまいりました。ネタバレOKの方は下へ………



あらすじ

1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……。

http://movies.yahoo.co.jp/movie/キャロル/354600/より










対比的な魅力をもつ2人が、スクリーンに出ずっぱり。とても絵になっていました>_<

キャロル、美しい‼︎

テレーズ、かわいい‼︎ 

映像美に関しては、もっと深いこだわりがあるそうですよ。配色や、時代を感じさせるアイテムなどなど………ここでは割合させていただきますが。


ストーリーとしてはキャロルとテレーズ、2人の成長物語ですよね。

 キャロルという金髪の美しい夫人は、実は離婚協議中。娘の親権を巡って夫ともめています。そんな中、テレーズとの情事が録音されてしまい………。


この時代、性的マイノリティーの風当たりは相当なもので、キャロルのように心療内科へ行かされたりと………つまり、同性愛は、“病気”の時代。



  そんなキャロルは、自分の信じる愛を認められず、夫には美しいだけの飾り物として扱われる。つまり、不幸なんですね。

 いい服を着て気品のある振る舞い、魅力的な微笑みからして、誰もが羨む女の幸せを手に入れているかのようでありながら、とても不幸な女性なのです。

 ゆえに、



心に従って生きなければ、人生は無意味よ。



というキャロルのセリフは、そんな彼女だからこそ、観ているこちら側としてはグッとくるものがあります>_<



 一方テレーズ。おんざまゆげなまえががキュートな彼女は、自分の心が分からないということをちゃんと分かっている(!)という、ごく普通の若者です。誰だってそんな時期ありますよね。


とりあげるとしたら、 例えば、

●ランチのメニューを決められなかったり

●キャロルと夫とのイザコザにあった時は、大好きなキャロルのために何をしてあげたら良いのかがわからず、悔しくて泣いてしまったり、

●写真家への道に迷いがあったり

●〝とりあえずイエス″と言ってしまうクセがあったり


とは言っても、

●ボーイフレンドには、自分の望みと相手の望みの違いをズバッと言って、ばっさりきったり

●おもちゃ売り場の店員が被るサンタの帽子を、注意されるまで被らなかったり(ここのやりとり、すごく好き笑)

 

 真面目でまっすぐなところも笑

そういうとこが、きりっとした眉と目に表れているようです。

 だから、前に記述した彼女の未熟さというのは、若さです。若さゆえの未熟さなのです。


 

  旅の後に2人は、それぞれの道へと一歩踏み出します。


 キャロルは、夫や弁護士の前でテレーズとの関係を認め、親権を夫へと譲りました。

  娘を手放したくない。でも、自分は「病気」だから、幸せにしてあげられないだろう。むしろ、自分がまず幸せにならなくてはいけない。そのための選択を、彼女は選択したのです。

 自分はまだ子どもを持たないので、母親が子どもと離れ離れになるという辛さは分からないのですが、娘と離れたくないというストレートな望みを劇中で言っていましたし、なんといっても、自分の望みより、娘の幸せを優先させた、勇気ある決断に………あれ、目から汗が(*_*)


そしてテレーズは、新聞社へ勤務。写真家の夢へと一歩前進といったところでしょうか。

 テレーズはラストのシーンが見どころです。(キャロルのことばかり熱く語ってる事の言い訳じゃありませんよ!笑)

 ラスト、キャロルとテレーズが再会します。洒落たレストランのテーブルに向かいあい、キャロルがテレーズに、一緒に暮らさないかと誘うのです。テレーズはこの誘いを断ります。

 そのあと、テレーズの知り合いが来て、彼女をパーティに誘いました。キャロルに、行くべきよと念を押されたのもあって、その誘いにテレーズは“イエス”。 車窓からのキャロルの姿を横目に、パーティへと向かうのですが………………。

  



 でもやっぱり、パーティを抜け出してキャロルの元へと急ぐのです。自分の望みが分からないと言っていたテレーズが! 



 なぜキャロルを追いかけたのか?やっぱり一緒に暮らそうと思い直したのでしょうか。いや、そうではなく、わたしはテレーズが、キャロルとまた会いたいという思いが高じてとった行動だとみてとりました。だって、キャロルの誘いにはちゃんと“ノー”だったのだから。

  


 そして、出会った時のように、多くの人がごったがえすなかに、2人はお互いを見つけ、見つめ合う、、、というところで、 幕が閉じます。

 



 この映画、同性愛モノとはいっても、「レズ」という単語は一切でてきませんし、彼女たちを汚く罵る言葉もでてきません。あえて取り上げるなら、テレーズの元カレの言う「女学生かよ!」でしょうかね。それでも大分可愛らしいと思いませんか?笑 キャロルの夫ですらその事について、彼女の傷つきそうなセリフは言いません。言った方があのキャラとしては自然なような気さえする………

だからでしょうね、


この映画全体、


ひたすら美しい(´Д` )


エレガンス(´Д` )



この言葉がふさわしいでしょう。

(ライムスター宇多丸さんもおっしゃっておりましたが、ほんまそれ!)

2人のこの美しい関係を邪魔する要素なし。

むしろ引き立たせるそればかりです。観ている間、エレガンスな世界に連れて行ってくれるでしょう。





あとちらっと言ってみると、キャロル役のケイト・ブランシェットは、『ブルー・ジャスミン』でもリッチなマダムでしたね。似合うんでしょうなぁ〜と思ったけど、彼女と同じくらい大物の女優さんときたら、リッチなマダムが似合って当然やん?笑 とか思ったり。

 やっぱりこう、女が惚れる・憧れちゃう、ある種の女性っていうのは、中に“男”を飼っていてですね笑 それを他者に感じさせてしまうんですよ。何気にケイト・ブランシェットの顔立ちからして、全然男でもイケそうだと思いませんか笑 お化粧したり、ヘアスタイルを女性らしくしているから分かりにくいし。そうだと言いづらいけど、あえて言うなら! 





 ライオンに似てる笑





ライオン→動物の王様→王様→男←!





無理矢理かな笑



テレーズ役のルーニー・マーラ

なんだか、セーラームーンみたいだと思ったけど笑(反応したあなた、同世代!)それはいいとして、彼女が出た映画を二本みてるんですね。『ソーシャルネットワーク』そして『ドラゴンタトゥーの女』。前者はマークザッカーバーグの彼女役、後者はパンクファッションに身を包んだ天才ハッカー

 この2つの役どちらも、キャラクターを際立たせる“強さ”が特徴的なんですね。

ハッカーの方の役のそれは、見たまんまなのですが笑、彼女役の方は、こう、きりっとしているんです。“可愛い”という形容詞が、なんだかしっくりこない。気高いというか。

 そういう役がきっと、彼女の持って生まれた目の力とうまくマッチするのでしょう。まっすぐで、真面目。人柄ってやっぱ顔に出るんでしょうか。



 じゃあなぜ、ルーニーを“可愛い”と思ってしまったのか。







 ケイトの隣におったからでしょうね笑



ケイトの隣におったらルーニーも可愛い子猫ちゃんに思えてくる。ケイト、ライオンやし、、、






以上! 『CAROL』でした‼︎

読んでくださってありがとうございます。

キャロルのことばかり書いちゃったのは、タイトルに免じて許してください(^^)