時計仕掛けのアボカド

出会った映画や音楽、漫画、本などについて語ります(*^^*)

ディズニーの罪償い⁈『ズートピア(zootopia)』‼︎

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 すっかり話題となっています、『ズートピア』!新宿ピカデリーにて鑑賞しました。
 ちなみにすっかり話題、というのはもちろん、観た人の絶賛の声。さすがディズニーと舌を巻いているとのことです。 
 個人的に去年の『インサイドヘッド(inside out)』でディズニー作品のクオリティの高さと素晴らしさとに感激した経験が記憶に新しい今日このごろ。………

『インサイドヘッド』。ちょっと話題がそれますが、ご覧になった方ならおわかりいただけると思うのですが、これ、キッズアニメでありながらかなり大人向けな内容となっているんですね。
 インサイドヘッドというだけあって、子どもにもわかりやすく脳科学を織り交ぜている。この辺をかじっている人なら、うんうんと頷いてご覧いただけるでしょう。かつ、大人なら誰もが体験したような、心の変化に伴う友達や家族そして自分への振る舞いや出来事をエモーショナルな視点から描いているんですね。自分が子どもだったころと重ね合わせて、思わず涙を誘われるかたも少なくないかもしれません。(わたしはそのひとり)と思ったら、キレのいいギャグで大人も子どももゲラゲラと笑わせてくれます。

 ディズニーの映画は本当に感情を揺さぶられますね〜(^ω^)相当長くなりそうなのでこの辺にしときますが『インサイドヘッド』オススメです‼︎‼︎

 言いたいことは、近頃のディズニーのアニメーションは、大人向け………いや、大人でも十分に楽しめる物語になっていて、文句なしの傑作といえるでしょう。映画館で観ないと損‼︎
 
 ネタバレ含みます。できたら、映画鑑賞後にみていただきたいかも>_<! 大丈夫な方だけどうぞ〜




あらすじ

あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション。大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る。製作総指揮をジョン・ラセターが務め、監督を『塔の上のラプンツェル』などのバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』などのリッチ・ムーアが共同で担当。製作陣がイマジネーションと新たな解釈で誕生させたという、動物が生活する世界のビジュアルに期待が高まる。

ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。










この作品は、『差別』『偏見』をテーマとして見て取れるだけあって、なかなか型破りな内容となっていました。

 どうしてもパッと見た『印象』から「この人はこういう人だな」とどうしても決めつけてしまっているところが我々にはあると思うんですね。人生経験が長いほど、もうそれは無意識のうちにやってしまうと思うのです。(多分、時間がなくなっていくからでしょうかね。決めつけた方が楽だし、時短になる)
 そういうちょっとした意識が積もり積もったものが『差別』『偏見』といった大きな圧力になっていく。

  主人公のジュディは『ウサギには人参を売るしか脳がない』といった差別に負けない、パワフルなウサギです。ズートピア初のウサギ警察官になる夢を叶える強さも持っている努力家で、しかもメス。 劇中ジュディは「かわいいって言わないで!」と言いますが、まるで観客に向かって言っているようでした。(←こういう表現こそ差別そのもの(笑)メス(女)だからなんだ、どこがおかしいのか?という………きっとディズニーはそういうところまで狙っているに違いない) 物語の中でのウサギのステレオタイプは、イメージどおりの穏やかな気質なようで、ジュディのように夢に向かって力を尽くすタイプは異端な存在です。そんなジュディを両親は、心配はしてくれるけど、彼女の夢の応援はしてくれない(笑)というあたり、田舎特有の保守的な“親”の描写お見事!(笑)(いえいえ、何かあって帰ってしまっても、それがどんなことであれ「おかえり」と言ってくれる、温かいところです。)

 もう一人………いや、もう一匹の主人公キツネのニックは詐欺師。

 このキャラクターは『キツネ=ズル賢い』という偏見をチクリと突きします。そういう偏見に、キツネも傷ついているんだぞ‼︎ という、キツネ側からの言い分が聞こえてきそうでした。もっとも、はじめニックはすでに諦めていて、当然のように詐欺師で生業を立てているのですが。

 確かに、そういうレッテルを貼られて嬉しいヤツが、一体どこにいるんでしょう?(笑) 自分が"キツネはそういうヤツだ"と決めつけていたことに気づかされます。というか、ディズニー自体がそういう偏見を助長する片棒をかついでいたとも言えなくもない。代表的な作品でパッと思い浮かぶのは、『ピノキオ』のファウルフェローでしょうか。もちろんそうではない作品も多くありますが、『ピノキオ』の知名度からして、それが人々に与えた影響力は大きいはずです。

 思うにディズニーの絵柄は、絵の対象がもともと持っている魅力をデフォルメ化によって増幅させ、アニメーションならではの、一目でどういうキャラクターか分かりやすい且つ魅力的にキャラクターを造形していたと思います。しかし、裏を返すとそれこそ、ディズニーの動物への偏見があったのではないか、と。
 意地悪なキャラクターはとびきりワルそうな喋り方と表情を。可愛いキャラクターには可愛らしい動きと仕草、といった具合に。
 ネタバレしてしまいますと、この映画の事件の犯人は、すなわちズートピアを支配しようとしていたのは、凶暴な肉食動物ではなくむしろ草食動物で、かの可愛らしい羊の、しかもメス!(笑)(←ここも狙っているのでしょう。犯罪組織のボスとなると、どうしてもオスを連想してしまうのが多数派なので)
 そのキャラクターはディズニーでお馴染みのいかにもワルそうな感じは一切ありません。わたしの知る限りでは、こういうタイプのディズニーの悪役は今までに見たことがありません。いや、いた。『トイストーリー3』のテディベア‼︎  話を戻しますと、羊って毛がフワフワしているものだから、親しみやすくて可愛いらしい、イメージがありませんか。それがメスなら、ある種の偏見からして尚更そう思ってしまいます。

この羊の黒幕のしたたかさは、なかなかリアルで動物なのにどこが人間クサイ!(笑) 悪人は善人のフリをして近づいてくるものです…………



 劇中にゴッドファーザーのオマージュもあったのですが、これもまた意表を突かれるくだりとなっていますよ。映画好きもニヤリとしてしまうハズ!


ここまで読んでいただいてお気づきかと思いますが、いわゆる"キャラ語り"をずっとしておりますよね!(笑)ごめんなさい、しかしながら この映画はとにかくキャラクターがとても魅力的なのですよ。ストーリーは王道のミステリーです。伏線もスッキリ回収されます。非の打ち所がない!(というより、ミステリーというジャンルの良し悪しがわかってない(*_*)というのが本心なのですが(笑))普通に楽しいですよ!(小並感)   というのが精一杯………







ウサギは可愛い、キツネはずる賢い。




 ウサギでずる賢いバックスバニーは最強キャラと言えそうです。

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